ちゅうこしゃ注意報

「中古車を購入しようと思ってるけど不安がある」「初めての中古車だから失敗したくない」「結局新車とどっちがお得なの?」主に初めて中古車の購入を検討されている方に向けて、より良い1台に出会っていただく為の豆知識を発信しています。

【NETで中古車探し】走行距離と年式はどちらを重要視すべきか?

中古車の購入で車種・価格の次に気になるのが走行距離と年式。走行距離は少ないに越したことはないし、年式は新しいに越したことはありませんが、「年式はちょっと古いけど走行距離が少ないんだよね」「年式は新しいのだけど、走行距離が多いんだよね」の場合にどちらを選択すべきなのか?

 

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【目次】

 

走行距離が多い=NGではない

今から10年ほど前までは、10万kmを超えた車両は辞めたほうがいいなんて話もありましたが、今市場に出回っているクルマはそうでもありません。最近のクルマ、特に国産車については性能が日々上がっており、距離が走っていたとしてもそうそう壊れたりはしません。もちろん消耗部品や距離に応じてメーカーが推奨している指定交換部品の交換等のメンテナンスがされている前提ではありますが、それ際実施されていれば距離が多いからといって選択肢から外す必要はないと思います。

 

距離が浅くても年式が古いのは要検討

反対に年式が古いクルマに関しては注意が必要です。「距離が少ない=それ程使用されていなかったクルマ」ではあるとは思いますが、使用されていない分メンテナンスもそれほどされていない可能性があります。あまりクルマを使用しないオーナーが、こまめにメンテナンスをしていたかはなんとも言えません。中古車で大事になってくるのは、前オーナーのメンテナンス状況と走り方です。また、初度登録から13年経過したクルマは自動車税が高くなってしまいます。※ディーゼル車の場合は11年

 

allabout.co.jp

 

前オーナーの点検整備記録簿を確認しよう

前オーナーがクルマを大事にしていたか否かは、点検整備記録簿が残っているかがひとつの判断軸となります。クルマには車検取得時には法定24か月点検、それ以外は法定12カ月点検が推奨されており、その都度点検整備記録簿が発行されます。記録簿が残っているか否かは中古車における販売価格にプラスになる要素の為、販売店さん側も残っていればその旨教えてくれます。逆に記録簿が全く残っていない車両は、法定点検を一度も実施しておらず、車検もユーザー車検で最低限の検査だけを行っている可能性があります。中古車の選択基準のひとつとして、記録簿の有無を確認してみて下さい。また、車検証の備考欄に【検査時の点検整備実施状況】という欄が存在しており、法定点検を実施されている車両には『点検整備記録簿記載有り』と書いてあります。検討している中古車に記録簿自体がなくても、車検証で確認することも可能です。

 

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重視すべきは前オーナーの使用状況

年式が古くても距離が多くても、前オーナーの使用状況がある程度把握でき、クルマを痛ませない程度に必要とされている整備が実施されていれば、年式も距離も好みで決めて問題ないと思います。改造されているスポーツカーやヒッチメンバー(ジェットなどを牽引する為にリアに装備)付きの車両の場合、前オーナーの乗り方に要注意です。

 

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【NETで安心の中古車探し】遠方での購入におススメ!品質評価書付き車両

こんにちは。

皆さんは何かお買い物をする際に、「鑑定書付き」「証明書付き」と言われるとどのような印象をいただきますか?多分安心感がUPしますよね。

 

中古車にも、『車両品質評価』という制度があります。

簡単に言うと、車両の状態をチェックし、点数付きの品質評価書が発行される仕組み。今日はその内容について触れていこうと思います。

 

【目次】

 

車両品質評価の仕組み

カーセンサーではカーセンサー認定、グーだとGOO鑑定、トヨタのディーラーではT-Valueといった名前が付いているのが車両品質評価制度。それぞれ会社によって項目などに違いはありますが、共通していることは、そのクルマを販売する販売店さんではないプロの検査員が、第三者目線で車両のチェックをしてその品質を点数化するということ。これは買う側にとっては、安心材料+判断軸として非常に参考になる制度です。売店さん側も、わざわざ検査をしてNETに掲載をしているわけですから、それだけ売り側も自信を持って提供している中古車だと言えます。

 

品質評価書のチェックポイント

ここではメジャーどころのカーセンサー認定とグー鑑定を例にし、品質評価のチェックポイントを独自視点で紹介していきます。

 

カーセンサー認定

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評価点・内装・外装・特記事項で構成されています。

同車種で距離も同じくらい、年式1年違いの条件です。これだけを見ると、右の車両が状態が悪そうに見えるかもしれませんが、実は現車を見ると、特記事項で書かれいる場所が全然気にならないレベルだったりすることが多いです。カーセンサー認定は、自動車業界で最も検査基準が厳しいと言われているAISの検査員が査定をしています。中古車業界関係者の中では、厳しいぶん情報としての信頼性が高いそうです。

 

グー鑑定

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機関・外装・内装・特記事項で構成されており、総合的な評価点はありません。グー鑑定はJAAAという日本自動車鑑定協会という会社で検査を実施していますが、このJAAAはグー(プロトコーポレーション)の子会社です。検査基準はカーセンサー認定に比べると少々甘いようですが、NET上の評価書付き台数はカーセンサー認定より多いです。

(今日現在)

カーセンサー認定車;40,772台 

https://www.carsensor.net/nintei/index.html

グー鑑定;155,470台

https://www.goo-net.com/

 

カーセンサー認定を見る限りは、検査日から3か月以上経過している車両は見つかりませんでしたが、グー鑑定には半年前くらいの鑑定書が散見されました。それぞれ評価の有効期限などがあるのか、カーセンサーのほうが長期在庫が少ないのかいずれかだと思われます。

 

どの品質評価書が安心?

中古車の査定業界のトップは一般社団法人日本自動車査定協会(JAAI)という組織になりますが、その組織から監修を受けているのがトヨタのT-Valueカーセンサーカーセンサー認定と、日本査定協会自体が行っているV-CONという評価書になります。勘違いす易いのが、グーの査定(JAAI)だけは独自の基準のようです。

※査定協会=JAAI、グー鑑定=JAA

 

JAAI 査定制度の普及・浸透

トップである査定協会の基準が信頼性が高いため、評価書付きの中古車を選ぶのであれば、T-Valueカーセンサー認定・V-CONの車両で検討するのが妥当でしょう。

 

評価書付き車両の検索方法

カーセンサーNETにもグーネットにも検索パネルで該当車両のみで絞り込みする機能があります。T-Valueについては、TOYOTAのメーカーサイトである『GAZOO』上で検索、絞り込みが可能です。

 

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まとめ

中古車に対して少なからず不安を抱く方は多いと思います。販売者ではない第三者の査定は購入検討するうえで有効に参考にしましょう。特に遠方での購入(現車を確認せず購入)を検討されている方は、品質評価書付きの車両でご検討されることをおススメします。

 

 

【NETで中古車探しする方必読!】よくわからない中古車の表記、解説します!(リサイクル料金編)

これまで「車検」「整備」「保証」のNET上における表記について解説させていただきました。このテーマにおける最終回は「リサイクル料金」について

 

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【目次】

1.リサイクル料金とは?

自動車の場合、廃車処分する際の処分料としてリサイクル料金が必要となります。自動車におけるリサイクル料金は、「シュレッダーダスト」「エアバック等料金」「フロン等料金」の品目における費用と、自動車リサイクルシステムを運用するための「情報管理料金」「資金管理料金」で構成されております。金額は車種により異なります。

各車種の金額についてはメーカーのHPに記載されています。

トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

Hondaホームページ:本田技研工業株式会社

日産自動車ホームページ

株式会社SUBARU(スバル)

スズキ株式会社

ダイハツ工業株式会社|軽自動車・エコカー・低燃費車【ダイハツ】

マツダ オフィシャルウェブサイト

MITSUBISHI MOTORS

 

2.リサイクル料金の負担と還付

リサイクル料金の負担義務を負うのは、『最終的にそのクルマを使用するオーナー』になります。ここがポイント。新車にせよ中古車にせよ、購入時にそのクルマのオーナーがリサイクル料金を販売店さんに支払うのですが、支払いの時点で費消されているわけではありません。リサイクル料金はあくまでも最終所有者が負担することになりますので、所有者が一時預けておいて、手放す際に廃車にするならば費消、中古販売店に売却したり下取りをする場合は、リサイクル料金は還付を受けることができます。

ただし、ユーザー自らで還付の申請を行うのは手間と時間がかかりますので、実際は買い取り側の事業者が変わって申請する為、還付分を含めた買い取り・下取り額を提示されるケースがほとんどです。

 

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3.中古車のNET上のリサイクル料金表記

NETに掲載されている中古車には、必ずリサイクル料金に関する記載されていますが、【リ済別・リ済込・リ未・リ追・リ対象外】とぱっと見てピンとこない表記になっています。それぞれの意味合いは下記となります。

 

3-1.リ済別

サイクル料金預託み車両。預託料金は車両本体に含んでいない

⇒購入時は車両本体+諸費用に加えてリサイクル費用の支払い(預託)が必要になる

3-2.リ済込

サイクル料金預託み車両。預託料金は車両本体に含んでいる

⇒購入時は車両本体+諸費用でOK

3-3.リ未

サイクル料金が預託の車両

⇒新車(過去一度も所有者が居ない為)

3-4.リ追

その車両の通常サイクル料金に別途加金の預託が必要な車両

⇒エアバックの後付けやエアコン追加などをした車両

3-5.リ対象外

サイクル料金の支払いが対象外となる車両

大型特殊自動車、被けん引車などの車両

 

リ未は新車のみの表記、リ追とリ対象外の車両は一般にはかなり存在しないので、イカーの場合は【リ済別もしくはリ済込】のどちらかになります。

 

4.リサイクル料金の二重負担に注意

NET上に「リ済込」と表記されている場合、諸費用の項目にリサイクル料金は存在しないはずなのですが、メールで見積もり問い合わせをすると、リ済込の記載にもかかわらず、諸費用としてリサイクル料金が記載されているケースがあります。このケースに出くわしたら、NET掲載がリ済込となっている旨を伝えてみて下さい。単純に販売店さん側がNETの記載ミスをしていることに気付いていない、もしくは利益を担保する為に故意に請求している可能性が考えられます。故意であれば虚偽広告にあたりますが、我々ユーザー側がそのことを知らなければ、二重でリサイクル料金を支払っている感覚がない為スルーしまうことになりかねません。

 

5.まとめ

中古車の表記には、我々ユーザーが意味合いを理解できない表記がたくさん存在しています。事前に知識を持っていることで、より適正価格の中古車に出会う可能性が高くなります。ぜひNET検索の際に参考にしてみて下さい。

 

 

【NETで中古車探しする方必読!】よくわからない中古車の表記、解説します!(保証編)

ここまで車検と整備について、それぞれの表記内容と意味を解決させていただきました。

 

今日は保証について。過去3回に渡って保証の中身については触れていますので、ここでは表記について触れていきたいと思います。

  

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目次

 

おさらい(別・付・無)

前回の整備での紹介した通り、中古車の表記は基本的に【車両本体価格に対しての状態】を表しています。「付」は掲載されている車両本体価格に含まれている、「別」は車両本体価格には含まれておらず、諸費用に含まれる、それ自体が無い(やらない)のは無しとなります。

 

保証の表記

保証の表記には以下の3種類があります。

 

保証付・保証無(有償保証あり)・保証無

 

この中で、パッと見て意味合いを把握できないのが【保証無(有償保証あり)】

この表記は、『販売者側が指定する特定の条件を満たせば保証が付帯される』というニュアンスになります。先日ご紹介した外部保証もこのケースに該当します。ここで先ほどのおさらい、「別・付・無」を思い出して下さい。これらは車両本体に対しての状態を表していますで、保証付と記載されている場合は車両本体価格に保証料が含まれているクルマという意味になります。

 

整備と保証の関係性

今大手の中古車サイトには、40万台以上の車両が掲載されています。

(今日現在)

中古車の購入を検討する上で、皆さんあらかじめ予算を定めて探すと思いますが、これだけの情報量があっても、予算と希望条件が完全に一致するクルマには中々出会えないもの。そうなると、販売店さん側に値引き等の条件交渉をするケースが出てくると思います。一方で、これだけの中古車情報が世に出ていると、販売者側も常に価格競争を強いられており、販売価格を損益のギリギリラインで設定なさっています。その為、単純な値引きは非常に難しい時代になっています。その中で私たちが購入価格を抑える為には、付帯条件を省いて調整してもらうようお願いする形になりますが、売店さんによって、『整備しない(=整備分安くなる)代わりに、保証を外す』というプランを提示されるケースがあります。その条件を提示なる販売店さんの多くは、NETに掲載されている情報が、【整備・保証になっていることが多いのが特徴。

  • 整備→整備費用は諸費用に含む
  • 保証→保証費用は車両本体に含む

「別」と記載されている車両は、購入者側に選択権があります。もしホントに整備が無くていいと考えていれば、「整備別」と表記されている以上は整備費用分をカットできます。しかし、併せて保証が無くなるのはちょっとおかしな話NET上では、「保証付」と掲載されているんです。つまり車両の販売価格に含まれているのですから、整備が無くなったからと言って保証が付かなくなるわけでは無いハズです。もしそうだとしたら、保証の表記は「保証無(有償保証あり)」でなければなりません。

 

双方のトラブルを防ぐ為に

売店さん側のお心持ちも理解できます。整備をしていない車両に保証を付けるのは、後のクレームにつながるリスクも高くなり、お互い不快な思いをする可能性があります。購入者側も予算が許すのであれば整備付の状態で購入するのが望ましいでしょう。ただ、そうであれば表記上、購入者側に誤認を与えないようにして欲しいなぁと思います。カーセンサーnet もグーnetもほとんどの中古車が「保証付」となっています。これが全て正しいルールに則って掲載がされているのか、ちょっと疑問を抱かずにはいられません。

私はリユース系の商材の中でも、中古車はとても魅力的な選択肢だと思っています。でも今回紹介したようなトラブルや残念なお買物になってまうケースが多いことも目の当たりにしてきました。購入者側が事前に知識を持っていればいるほど、販売店さん側が正しい表記をすればするほど、中古車選びはロスが少なくなります。

私のブログが、これから中古車選びをされる方の一助になれていたら嬉しく思います。

 

【NETで中古車探しする方必読!】よくわからない中古車の表記、解説します!(整備編)

前回はNETで中古車の探す際のポイントとして、車検の解説をさせていただきました。

 

chukosya-chuuihou.hateblo.jp

 

今回は「整備」について解説したいと思います。

 

≪目次≫

 

1.整備=法定点検(別・付・無)

中古車でいう【整備】という表記は、法定点検(12カ月または24か月)のことを意味しており、必ず国土交通省から認可を受けた工場で点検整備記録簿を発行することが義務付けられています。たまに「整備付」と記載されている車両なのに、"自社納車前整備"という名目で記録簿が発行されないケースがあるようですが、これは誤りです。NET上に整備付と表記されているようであれば、販売店さんにきちんと納車前に記録簿が発行されるのか確認することをおススメします。

(販売店さん自体が表記を勘違いして表記している可能性があります)

 

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また、前回車検の記事でも紹介しましたが、整備にも『別・付・無』の3パターンが存在しています。中古車には随所に現れるこの『別・付・無』という表記ですが、整備に限らず全ての箇所において、車両本体価格に対しての状態を表しています。

 

例えば、車両本体価格が100万円であるアルファードあるとします。この車両に対して整備の表記が、①~③でそれぞれの意味合いが異なります。

 

①「整備付」と表記されている

納車前に法定点検を実施し、記録簿を発行。その費用は車両本体に含まれる

⇒100万円で法定整備付の車両

②「整備別」と表記されている

納車前に法定点検を実施し、記録簿を発行。その費用は支払い総額に含まれる

⇒100万円+法定整備費用の車両

③「整備なし」と表記されている

この車両については、法定点検を実施しない

⇒法定整備なしで100万円の車両

 

つまり、『別』または『付』と記載されている車両については、法定点検を必ず実施する車両という意味になります。なお、「付」と表記されている車両については、購入者側に選択権がありませんので、整備を外して車両金額を値引きしてもらうといった対応はできませんが、「別」と表記されている車両については、購入者側が希望すれば整備を外して購入することもルール上は可能とされています。(だたし整備を外すと保証も無しとなる可能性があります)。「無」と表記されている車両に法定点検を実施したい場合は、販売店さんに希望する旨を申し出れば、おそらく対応してもらえると思います。

 

2.よく聞くトラブル

整備に関しては、先ほどもご紹介した通り、法定点検ではないのに整備付となっている車両がNET上に散見されます。購入者側としては納車前の法定点検整備があるに越したことはないと思うので、整備付(または別)の車両については、点検整備記録簿の発行有無を事前に確認するとよいでしょう。また、もうひとつよく聞くトラブルとして、『整備付と表記されているのに、見積もりには車両本体価格にプラスして整備費用の項目が入っている』というケース。これは不当な請求(事実上の二重請求)になります。知らずに契約をしてしまうと、NETでの表記より高く購入することになってしまうので、NETで表記されている整備表記と見積もりが合致しているか確認するようにするとよいでしょう。

 

3.サイト別表記方法

大手中古車サイト3社の画面を見比べると、同じ整備に対しての表記方法が異なっています。

 ≪カーセンサーnet グーnetくるま選び.com

 

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4.まとめ

以上が整備に関する表記方法と注意点になります。

中古車の購入を検討される際の参考にして下さい。

くれぐれも、整備費用を二重で支払ってしまうことのないよう注意して下さいね!

 

 

【NETで中古車探しする方必読!】よくわからない中古車の表記、解説します!(車検編)

中古車を購入した人のうち、実に9割以上の人がネットで事前に情報収集を行っているという調査結果が出ています。中古車の購入を検討する際、今やNETでの事前検索が当たり前の時代です。一度も来店せず、メールと電話のやりとりのみで県外から購入する人も増えています。

それだけNETの存在感が大きい中古車ですが、私たち消費者の目線で見たときに、いまいち意味がわからない表記がいくつも存在しています。実際、私はその表記の意味を理解できずに困惑したり販売店さんとトラブルになった経験があります。中には販売店さん側もいまいち理解していないケースもあり、どうしたらいいのかわからなくなるケースもありました。

 

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 〈目次〉

 

1.よく誤認しやすい4大項目

今回は中古車独特の表記内容について解説していこうと思います。

特に私たち消費者の認知が低く、実際に販売店さんともトラブルになりやすい項目となるのが、『車検』『整備』『保証』『リサイクル料』です。この表記について知っておくと、より有意義な中古車選びにつながると思います。

今日はその中で車検の表記を取り上げます。

 

2.車検の表記

中古車購入時の車検は、大きく分けて2種類

①車検あり(有効期間が残っている。期限まで乗れる)

②車検なし(車検切れ。購入前に通検が必要)

①については、「〇年△月」と表記されているのでまだわかり易いのですが、②の車検なしの場合になると、記載方法が以下4つに細分化されます

 

車検なし 車検整備無 車検整備別 車検整備付

 

2-1.車検なし

その名の通り車検が付いていない状態。例えば車両本体が100万円で掲載されている車両があった場合、その100万円の中には車検取得費用が含まれていないことになります。ただ、カーセンサー やグーに掲載している中古車販売店さんは、車検を取得した状態で販売することが義務づけられていますので、100万円に別途車検取得にかかる費用が発生します。※車検費用とは別に登録諸費用等もかかります。

 

2-2.車検整備「無」

この表記が意味わかりませんよね?私は初めて購入した中古車が『車検整備「付」』だったのですが、てっきり車両本体の中に車検費用が含まれていると思っていました。この知識、間違えだったんです!

 

車検を取得する費用は、法定費用と呼ばれる重量税・自賠責保険・印紙代と法定整備や検査等の整備費用に分かれますNET上に表記されている車検整備とは、【車検取得にかかる点検整備費用】のことを指しています車検取得にかかる点検整備費用とは、基本的には法定24カ月定期点検のことを指しています。

つまり、『車検整備「無」』と表記されてあれば、

〔法定24か月定期点検を実施せず、ユーザー車検(点検なしで車検を取得する)で通検して納車します〕という意味になります。

たまに「何か不具合があれば車検は通らないんでしょ?」と聞かれることがありますが、それは間違えです。車検を通すのに必要な個所は決まっていて、その箇所さえ問題なければ他の部分に不具合があっても車検は通ってしまいます。例えば、ブレーキランプが切れていたら車検は通りませんが、エンジンから多少の異音がしていたとしても、そこは車検検査の対象外となる為問題ないことになります。そこがユーザー車検の恐ろしいところ。

そのクルマの状態や販売店さんによるところもあるので一概には言えませんが、中古車であるにもかかわらず、法定点検せずに車検を通すという話ですから、正直不安要素の高い方法だと私は思っています。

 

2-3.車検整備「別」「付」

こちらの表記は〔法定24か月定期点検を実施し、点検結果の記録簿を発行して車検を受けてから納車します〕という意味を表しています。これは表記が「別」でも「付」でも解釈は同じです

「別」「月」の違いについては、

・整備費用が車両本体価格に含まれてる場合は「付」

・整備費用が車両本体価格に含まれいない場合は「別」

 ※「別」の場合は整備にかかる費用は整備内容欄に金額が記載されています

 

こちらは24か月点検を実施して車検を取得してくれる分、ユーザー車検よりも安心感が高いと言えます。メーカー系ディーラーの中古車で車検が切れている車両はほぼ「車検整備付」で表記されています。

※ただ前述した通り、あくまでも整備のみの話であって車検には別途法定費用がかかるということをお忘れなく。

 

3.よく聞こえてくるトラブル

私が知人からよく聞くのが、「車検整備付の車両を購入したのに整備費用を請求されて予算をオーバーした」という話。これは表記上整備費用を含んでいると記載しているにもかかわらず、さらに整備費用を取っていることになります。車検整備付の車両に問い合わせをした際に「車検整備費用」という項目が存在していたら、それも事実上整備費用の二重取りになっています。そのようなケースに出くわした際は、『NET上では車検整備付になっていますが?』と確認をしてみて下さい。販売店さん側が勘違いをしているケースもよくあります。

 

4.まとめ

私個人の意見としては、中古車を法定点検しない状態で購入するのはおススメできません。健康診断をしばらく受診していないのに、「私健康だから大丈夫!」っていう人を信用できませんよね?クルマにとって法定点検は人間でいう定期健康診断です。年に一度や2年に一度の定期検診を受信していないようであれば、せめて購入前に診断しておいたほうがよろしいかと思います。

※「車検整備無」と表記されている場合でも、希望すれば別途有償で法定点検を実施してくれるケースもあります

 

次回は整備について解説します。

 

 

〔保証編Vol.3〕中古車の外部保証のメリット・デメリット比較

こんちは。ざっきーです。

こちらの記事をご覧いただき、本当にありがとうございます!【満足・安心できるクルマライフを過ごして欲しい】そんな想いから中古車の知識をメインとしたブログを始めました。ここ2回は保証について販売店保証とディーラー保証について書きましたが、保証編としては今回が最終回。今日は『中古車の外部保証』について書こうと思います。

 

 

1.中古車の外部保証って??

そもそも聞き慣れないワードですよね。「中古車に保証が付けられるの?」新車をメインに乗り継いでいる方の中には、保証制度そのものが意外というケースもまだまだ見受けられる中ですが、数年前に大手中古車メディアのカーセンサー が始めた『カーセンサーアフター保証』が、テレビCMやネットサイトを通じて大々的にPRしていたこともあり、徐々に外部保証の制度が広まってきています。

30万台の中古車物件を掲載『カーセンサーnet』

外部保証とは、売店さんが代理店となり販売している中古車の保証商品(オプション)になります。こちらは販売商品ですので、車両購入費用と別にお金を払って付帯してもらう(購入する)形になります。この点が前回までにご紹介した販売店保証(自社保証)やディーラー保証とは異なる点になります。

 

2.外部保証の種類と特徴

先ほどご紹介したカーセンサー アフター保証】のほかにも、大手中古車サイトのGOOが提供している【GOO保証】や、クルマ選び.comというサイトが提供している【クルマ選び保証】、ほかにも【プライムワランティ】や【EGS保証】などといった名保証商品があり、そのほか種類はかなり豊富にあります。

外部保証は専門の保証会社が提供しており、その保証会社とクルマオーナーとの間で契約が交わされる仕組みになっています。その為、一見『カーセンサー保証なんだから、カーセンサーが保証してくれるんでしょ?!」「購入した販売店で保証されるんでしょ?!」と考えがちですが、実際にはカーセンサーに保証商品を提供している保証会社がバックに存在しています。これはGOO保証、クルマ選び保証も同様です。

 

3.外部保証を受ける(購入する)には

各保証商品は保証取り扱い店でクルマの購入とセットで申し込む仕組みとなっています。その為、購入した後に付帯することはできません。取り扱い店については、各中古車サイト内で確認をするか、販売店さんに直接訪問して取り扱っているかどうかを確認する必要があります。

 

カーセンサーnet の場合

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グーネットの場合

 

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4.保証内容と金額

各社によって保証対象部位や修理適応条件に若干の違いがありますが、かなりの広範囲の部位が保証対象になっています。保証期間は自分で設定することができ、概ね半年から最大3年間まで用意されており、保証期間中の走行距離は無制限で保証される設定になっています。金額は購入するクルマの年式と走行距離で算出される仕組みになっており、年式が古いほど、走行距離が多いほど料金が高くなるようになっています。

※年式が経過していたり距離が走っている分故障リスクが高いという考え方だと思います。

ただし、全ての中古車が保証加入できるわけではなく、年式と走行距離に上限が設定されているケースがほとんどです。以下に代表的な外部保証の加入条件をまとめてみました。

 

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それぞれの詳細はコチラ↓

www.carsensor.net

 

www.goo-net.com

www.kurumaerabi.com

 

5.外部保証のメリット

保証契約が保証会社とクルマオーナーの間で交わされる為、保証会社が提携している工場であれば全国どの地域にいても保証修理の対応が受けられます。これが外部保証の一番大きなメリットです。例えば、北海道で購入した後に転勤で東京に引っ越した場合でも、故障発生時には東京の提携工場で修理対応をしてもらうことができますし、旅行で遠出した際に旅先で不具合が発生した場合も、コールセンターに連絡をすれば近くの提携工場を探して対応してくれます。また、保証に加入すると24時間対応してくれるロードサービスやキーとじ込みといったJAFで取り扱われているようなトラブル対応サービスも付帯されるので、万が一の時にも安心です。

 

6.外部保証のデメリット

保証修理はあくまでも保証会社が対象部位の故障と認定した場合において適応となります。その為、修理工場への工場入庫から修理までに一定の時間を要するケースがあります。その際の代車費用は保証の範囲外となる為、代車が必要な場合は別途代車費用が発生する形となります。保証判定は整備士資格を持った方が窓口になっていることが多く、専門的な見解を基に判定結果を伝えられることもあり、内容自体を疑問に思うケースもあります。対応は保証会社によって、担当者によってかなりばらつきがあります。この辺は外部保証のデメリットと言えるでしょう。

仮に故障が発生した際でも、メンテナンス不足やサビが起因した故障と判断された場合は、保証対象部位であっても修理NGとなるケースもあるので、こちらも注意が必要です。また、保証会社の提携工場が少ない地域で故障が発生した場合は、近隣での修理対応が受けられない可能性もあるので、加入前に事前に確認をしておくことをおススメします。

 

7.結局外部保証は入るべきなのか?

私はディーラー以外で中古車を購入するのであれば、外部保証は絶対入るべきだと思っています。そして加入するなら最長年数(3年)での加入をすべきだと思います。外部保証の付けられない中古車は、購入後にそれなりの故障持ち出しリスクを覚悟して購入する必要があります。その点外部保証に加入しておけば持ち出しリスクは軽減されます。上記で紹介したような多少のデメリット(修理NGリスク)は存在しますが、その内容を事前によく理解していれば全く問題ありませんし、困った時は購入した販売店さんに相談して対応すればいい。保証会社とのやりとりが不安な方は、購入した販売店さんに保証会社とのやり取りをお願いするという方法もあります。(やり取りをしてくれるかどうかは販売店さんによりますが)加入費用は決して安くはありませんが、ローンでの購入であれば月々の支払いにするとせいぜい数百円での加入になりますし、故障が数回発生したらすぐにペイできる金額です。その金額で長い安心を得られると思えば、決して高くない商品だと思います。クルマの平均所有年数は7年と言われていますので、7年間無事に過ごす為にも前3年間保証に加入して故障時に対応できるようにしておくことをおススメします。

 

8.まとめ

私なりに保証内容を見比べた+友人・知人の体験談+知り合いの販売店さんからの評価を踏まえると、総合的に見て一番安心できそうなのは【カーセンサーアフター保証】でした。もちろんそれぞれの保証商品に独自のメリットがありますので、ご自分のクルマライフに見合った保証を選んでくださいね!