【NETで中古車探しする方必読!】よくわからない中古車の表記、解説します!(保証編)
ここまで車検と整備について、それぞれの表記内容と意味を解決させていただきました。
今日は保証について。過去3回に渡って保証の中身については触れていますので、ここでは表記について触れていきたいと思います。
目次
おさらい(別・付・無)
前回の整備での紹介した通り、中古車の表記は基本的に【車両本体価格に対しての状態】を表しています。「付」は掲載されている車両本体価格に含まれている、「別」は車両本体価格には含まれておらず、諸費用に含まれる、それ自体が無い(やらない)のは無しとなります。
保証の表記
保証の表記には以下の3種類があります。
保証付・保証無(有償保証あり)・保証無
この中で、パッと見て意味合いを把握できないのが【保証無(有償保証あり)】
この表記は、『販売者側が指定する特定の条件を満たせば保証が付帯される』というニュアンスになります。先日ご紹介した外部保証もこのケースに該当します。ここで先ほどのおさらい、「別・付・無」を思い出して下さい。これらは車両本体に対しての状態を表していますで、保証付と記載されている場合は車両本体価格に保証料が含まれているクルマという意味になります。
整備と保証の関係性
今大手の中古車サイトには、40万台以上の車両が掲載されています。
(今日現在)
- カーセンサーnet 43.3万台
- グーネット42.5万台
中古車の購入を検討する上で、皆さんあらかじめ予算を定めて探すと思いますが、これだけの情報量があっても、予算と希望条件が完全に一致するクルマには中々出会えないもの。そうなると、販売店さん側に値引き等の条件交渉をするケースが出てくると思います。一方で、これだけの中古車情報が世に出ていると、販売者側も常に価格競争を強いられており、販売価格を損益のギリギリラインで設定なさっています。その為、単純な値引きは非常に難しい時代になっています。その中で私たちが購入価格を抑える為には、付帯条件を省いて調整してもらうようお願いする形になりますが、販売店さんによって、『整備しない(=整備分安くなる)代わりに、保証を外す』というプランを提示されるケースがあります。その条件を提示なる販売店さんの多くは、NETに掲載されている情報が、【整備別・保証付】になっていることが多いのが特徴。
- 整備別→整備費用は諸費用に含む
- 保証付→保証費用は車両本体に含む
「別」と記載されている車両は、購入者側に選択権があります。もしホントに整備が無くていいと考えていれば、「整備別」と表記されている以上は整備費用分をカットできます。しかし、併せて保証が無くなるのはちょっとおかしな話。NET上では、「保証付」と掲載されているんです。つまり車両の販売価格に含まれているのですから、整備が無くなったからと言って保証が付かなくなるわけでは無いハズです。もしそうだとしたら、保証の表記は「保証無(有償保証あり)」でなければなりません。
双方のトラブルを防ぐ為に
販売店さん側のお心持ちも理解できます。整備をしていない車両に保証を付けるのは、後のクレームにつながるリスクも高くなり、お互い不快な思いをする可能性があります。購入者側も予算が許すのであれば整備付の状態で購入するのが望ましいでしょう。ただ、そうであれば表記上、購入者側に誤認を与えないようにして欲しいなぁと思います。カーセンサーnet もグーnetもほとんどの中古車が「保証付」となっています。これが全て正しいルールに則って掲載がされているのか、ちょっと疑問を抱かずにはいられません。
私はリユース系の商材の中でも、中古車はとても魅力的な選択肢だと思っています。でも今回紹介したようなトラブルや残念なお買物になってまうケースが多いことも目の当たりにしてきました。購入者側が事前に知識を持っていればいるほど、販売店さん側が正しい表記をすればするほど、中古車選びはロスが少なくなります。
私のブログが、これから中古車選びをされる方の一助になれていたら嬉しく思います。