【NETで中古車探しする方必読!】よくわからない中古車の表記、解説します!(整備編)
前回はNETで中古車の探す際のポイントとして、車検の解説をさせていただきました。
今回は「整備」について解説したいと思います。
≪目次≫
1.整備=法定点検(別・付・無)
中古車でいう【整備】という表記は、法定点検(12カ月または24か月)のことを意味しており、必ず国土交通省から認可を受けた工場で点検整備記録簿を発行することが義務付けられています。たまに「整備付」と記載されている車両なのに、"自社納車前整備"という名目で記録簿が発行されないケースがあるようですが、これは誤りです。NET上に整備付と表記されているようであれば、販売店さんにきちんと納車前に記録簿が発行されるのか確認することをおススメします。
(販売店さん自体が表記を勘違いして表記している可能性があります)
また、前回車検の記事でも紹介しましたが、整備にも『別・付・無』の3パターンが存在しています。中古車には随所に現れるこの『別・付・無』という表記ですが、整備に限らず全ての箇所において、車両本体価格に対しての状態を表しています。
例えば、車両本体価格が100万円であるアルファードあるとします。この車両に対して整備の表記が、①~③でそれぞれの意味合いが異なります。
①「整備付」と表記されている
納車前に法定点検を実施し、記録簿を発行。その費用は車両本体に含まれる。
⇒100万円で法定整備付の車両
②「整備別」と表記されている
納車前に法定点検を実施し、記録簿を発行。その費用は支払い総額に含まれる。
⇒100万円+法定整備費用の車両
③「整備なし」と表記されている
この車両については、法定点検を実施しない
⇒法定整備なしで100万円の車両
つまり、『別』または『付』と記載されている車両については、法定点検を必ず実施する車両という意味になります。なお、「付」と表記されている車両については、購入者側に選択権がありませんので、整備を外して車両金額を値引きしてもらうといった対応はできませんが、「別」と表記されている車両については、購入者側が希望すれば整備を外して購入することもルール上は可能とされています。(だたし整備を外すと保証も無しとなる可能性があります)。「無」と表記されている車両に法定点検を実施したい場合は、販売店さんに希望する旨を申し出れば、おそらく対応してもらえると思います。
2.よく聞くトラブル
整備に関しては、先ほどもご紹介した通り、法定点検ではないのに整備付となっている車両がNET上に散見されます。購入者側としては納車前の法定点検整備があるに越したことはないと思うので、整備付(または別)の車両については、点検整備記録簿の発行有無を事前に確認するとよいでしょう。また、もうひとつよく聞くトラブルとして、『整備付と表記されているのに、見積もりには車両本体価格にプラスして整備費用の項目が入っている』というケース。これは不当な請求(事実上の二重請求)になります。知らずに契約をしてしまうと、NETでの表記より高く購入することになってしまうので、NETで表記されている整備表記と見積もりが合致しているか確認するようにするとよいでしょう。
3.サイト別表記方法
大手中古車サイト3社の画面を見比べると、同じ整備に対しての表記方法が異なっています。
≪カーセンサーnet ・グーnet・くるま選び.com≫
4.まとめ
以上が整備に関する表記方法と注意点になります。
中古車の購入を検討される際の参考にして下さい。
くれぐれも、整備費用を二重で支払ってしまうことのないよう注意して下さいね!