【NETで中古車探しする方必読!】よくわからない中古車の表記、解説します!(リサイクル料金編)
これまで「車検」「整備」「保証」のNET上における表記について解説させていただきました。このテーマにおける最終回は「リサイクル料金」について。
【目次】
1.リサイクル料金とは?
自動車の場合、廃車処分する際の処分料としてリサイクル料金が必要となります。自動車におけるリサイクル料金は、「シュレッダーダスト」「エアバック等料金」「フロン等料金」の品目における費用と、自動車リサイクルシステムを運用するための「情報管理料金」「資金管理料金」で構成されております。金額は車種により異なります。
各車種の金額についてはメーカーのHPに記載されています。
ダイハツ工業株式会社|軽自動車・エコカー・低燃費車【ダイハツ】
2.リサイクル料金の負担と還付
リサイクル料金の負担義務を負うのは、『最終的にそのクルマを使用するオーナー』になります。ここがポイント。新車にせよ中古車にせよ、購入時にそのクルマのオーナーがリサイクル料金を販売店さんに支払うのですが、支払いの時点で費消されているわけではありません。リサイクル料金はあくまでも最終所有者が負担することになりますので、所有者が一時預けておいて、手放す際に廃車にするならば費消、中古販売店に売却したり下取りをする場合は、リサイクル料金は還付を受けることができます。
ただし、ユーザー自らで還付の申請を行うのは手間と時間がかかりますので、実際は買い取り側の事業者が変わって申請する為、還付分を含めた買い取り・下取り額を提示されるケースがほとんどです。
3.中古車のNET上のリサイクル料金表記
NETに掲載されている中古車には、必ずリサイクル料金に関する記載されていますが、【リ済別・リ済込・リ未・リ追・リ対象外】とぱっと見てピンとこない表記になっています。それぞれの意味合いは下記となります。
3-1.リ済別
リサイクル料金預託済み車両。預託料金は車両本体に含んでいない
⇒購入時は車両本体+諸費用に加えてリサイクル費用の支払い(預託)が必要になる
3-2.リ済込
リサイクル料金預託済み車両。預託料金は車両本体に含んでいる
⇒購入時は車両本体+諸費用でOK
3-3.リ未
リサイクル料金が未預託の車両
⇒新車(過去一度も所有者が居ない為)
3-4.リ追
その車両の通常リサイクル料金に別途追加金の預託が必要な車両
⇒エアバックの後付けやエアコン追加などをした車両
3-5.リ対象外
リサイクル料金の支払いが対象外となる車両
⇒大型特殊自動車、被けん引車などの車両
リ未は新車のみの表記、リ追とリ対象外の車両は一般にはかなり存在しないので、マイカーの場合は【リ済別もしくはリ済込】のどちらかになります。
4.リサイクル料金の二重負担に注意
NET上に「リ済込」と表記されている場合、諸費用の項目にリサイクル料金は存在しないはずなのですが、メールで見積もり問い合わせをすると、リ済込の記載にもかかわらず、諸費用としてリサイクル料金が記載されているケースがあります。このケースに出くわしたら、NET掲載がリ済込となっている旨を伝えてみて下さい。単純に販売店さん側がNETの記載ミスをしていることに気付いていない、もしくは利益を担保する為に故意に請求している可能性が考えられます。故意であれば虚偽広告にあたりますが、我々ユーザー側がそのことを知らなければ、二重でリサイクル料金を支払っている感覚がない為スルーしまうことになりかねません。
5.まとめ
中古車の表記には、我々ユーザーが意味合いを理解できない表記がたくさん存在しています。事前に知識を持っていることで、より適正価格の中古車に出会う可能性が高くなります。ぜひNET検索の際に参考にしてみて下さい。