ちゅうこしゃ注意報

「中古車を購入しようと思ってるけど不安がある」「初めての中古車だから失敗したくない」「結局新車とどっちがお得なの?」主に初めて中古車の購入を検討されている方に向けて、より良い1台に出会っていただく為の豆知識を発信しています。

(ローンで中古車をお考えの方必見)ベストなローン選択方法

人生で家の購入の次に高い買物と言われているのがクルマの購入。新車に比べるとかかる費用の少ない中古車。とはいえ、買う側にとっては大きな費用です。

 

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数年かけてクルマ購入予算を用意していない限りは、ローンの利用による購入が現実的。今日は、中古車を購入する際のローンの利用方法について触れてみたいと思います。

 

【目次】

 

 

中古車販売店でローンを組む場合

最もポピュラーな方法として、購入予定の中古車販売店でローンを組む形。この場合は、販売店のスタッフが窓口となって手続きを行ってくれますので、買い手側の手間はほとんどありません。中古車販売店は、複数ローン会社と提携をしていて、その中から自分に合ったローン会社を提案をしてくれますが、どの会社がいいのかは私たち買い手側にはよく分からないのが正直なところです。どこもローン会社でも内容には大差はありませんし、金利も大きくは変わりません。複数のローン会社と提携はしているモノの、販売店よく利用するローン会社はある程度決まっているので、その会社を勧められることが一般的でしょう。ローン会社側が自社を沢山使ってもらう為に、期間限定の特別金利を設定する時期ももするので、そのタイミングは金利が安い会社の提案を受けることもあります。ローン会社を利用した場合、販売店にはローン会社から現金が振り込まれ、購入者はローン会社に返済をする形となります。

 

[代表的なローン会社]

オリコ、ジャックス、プレミアフィナンシャルサービス、ジェミス(日専連

 

ローン会社との直接のやり取りは、申込時の電話以外はほぼありませんが、車検証の所有者欄は、利用したローン会社の社名が記載され、使用者欄に自分の名前が記載される形になります。

 

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銀行等のマイカーローンを利用する場合

都市銀や地銀でよく目にするマイカーローンを利用する場合は、購入する前に自分で銀行とのローン手続きが必要になる分手間がかかりますが、ローン会社に比べて金利が安いのが特徴です。審査に必要な書類は銀行によって異なりますが、必ず必要になるのが購入を希望する販売店で作成されたクルマの注文書(見積書)です。その購入予定金額を元に審査が行なわれ、審査OKとなると、直接自分の口座に現金が振り込まれ、その現金を購入販売店に支払う形となるので、販売店から見ると現金払いでの購入となります。この場合、車検証は所有者も使用者も本人の名義になる形となります。

※審査内容によって銀行に所有権がつく場合もあります。

 

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最近よく見かける自社ローン

上記のような自分と販売店での間にローン会社や銀行を介さず、購入販売店と直接ローンで契約する形を、自社ローンと言います。自社ローンと聞くと、何となく胡散臭いニュアンスに聞こえてしまいますが、ようは販売店への分割払いと考えると分かりやすいでしょう。最近では通常ローンが中々通りにくくなっている背景もあって、『自社ローンOK』と告知している販売店が増えてきています。通常ローンより手間が少なく、販売店とのやり取りのみで契約可能な点がメリットですが、金利や詳細な仕組みが販売店によって様々ありますので、詳細は各販売店で確認しないとわかりません。一部、かなりグレーな手法で運営しているケースもありますので、利用を決める前に販売店にしっかり内容確認することをオススメします。自社ローンの場合は、車検証の所有者が購入販売店になり、使用者が本人になるのが一般的でしょう。

 

 中古車 自社ローン - Google 検索

 

このように、ローンの組み方にも異なる選択肢がありますので、自分が望む条件に合致した方法を選択するのがいいでしょう。カーセンサー にはローン比較のページも用意されているので、そちらも参考にすると検討しやすいでしょう。

www.carsensor.net

 

因みにわたし個人には、一番大事なのが支払総額、つまり金利だと思いますので、銀行ローンが一番確おススメです。

 

 

(お得な中古車を見つける)販売店側の心理で考える

中古車に限らず、お金を支払うものには必ず「相場」があります。スマホで検索が日常の当たり前になっている今の時代、あらゆるモノの相場をすぐに検索することができるし、価格.comで最安値をリアルタイムでチェックすることもできます。

相場には、必ず『基準』が存在するわけですが、一番最初に世に出たモノ、またはヒットした商品が基準となっているケースが殆どです。

では中古車の相場はどうなのか?

 

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【目次】 

 

中古車の仕入れはオークションが中心

中古車の多くは、業者間で行われるオークションで、中古車販売店同士が競い合った末に店頭に並んでいます。単純にオークションで競る回数が多くなればなるほど原価が上がる為、その分中古車としての小売価格が高額になっていくことになります。当然買い手が多いクルマは競り合いが多くなるので仕入れ額が上がってしまいますし、不人気のクルマであれば安く仕入れることができるでしょう。

 

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中古車販売店の視点

私たち一般ユーザー(買い手)の多くは、【①価格②車種③その他希望条件】でクルマを探しますが、売り手側の販売店は、【①リスク②傾向③車種】で考えています。その意味で言えば、中古車の場合は買い手側より売り手側の心理で相場が形成されているとも言えます。

 

①リスク

リスクとは、『早く売れるクルマかどうか』と『損をしないクルマかどうか』

売り手側にとって、店頭にある在庫は「お金が眠っている状態」と言えます。仕入れる際に販売店はお金を支払っているので、一刻も早く販売につなげて新たなクルマを仕入れたいのが実情。中古車は価値変動の激しい商材の為、店頭での在庫期間が長くなればなるほど、商品価値が下がるリスクがあり、場合によっては仕入れ値以下で再度オークションに出品するケースもあります。それが数台続くことが、売り手側にとって最も辛い状態ですので、それを第一に考えるのです。

 

②傾向

リスクを最小化することを第一に置いたとしても、相場の安いクルマばかりを仕入れた結果、不人気車ばかりが揃って買い手がつかなければ元も子もありません。そこで出てくるのが傾向です。中古車販売店は、日々他店の在庫情報や流通情報をチェックした上でクルマの動きを把握して市場傾向を分析します。その情報を基にオークションに参加し、妥当なライン(利益と在庫日数)で販売できそうなクルマに目星をつけて仕入れをするのです。

 

③車種

中古車にも新車にも言えることですが、必ず各車種に「クセ」が存在します。10万km前後でミッションに不調が出るクルマ、ヘッドライトが曇りやすいクルマ、燃費が悪いクルマ等々、クセは車種によって様々です。中古車販売店は、ある意味ディーラーよりもそのクセを知り尽くしています。過去に販売したクルマで発生したクセを踏まえて、なるべく買い手側に迷惑をかけない(クレームの発生しにくい)車種を選定するのです。

 

以上のような売り手側の心理を踏まえると、買い手としてお得にクルマを選定することができます。

 

お得な中古車の選び方

①在庫日数

欲しいと思ったクルマを見つけたら、そのクルマがいつからNETに載っているのかをチェックしてみて下さい。多くの中古車販売店は、基本は1ヶ月以内、長くても3ヶ月以内には販売する前提で仕入れをしているので、掲載日数が長いクルマほど早く売りたいはず。その為、予算等の条件交渉がし易いと言えます。カーセンサーやグーネットでは、自分の他に何人がお気に入りに入れているのかチェックすることもできますので、その状況を見て問い合わせをするタイミングを判断するのも有効な手段です。ただし、中古車は同じ状態のクルマが何度も出てくるモノではありませんので、あまり様子を見過ぎると他の買い手がついて売約済みになってしまうこともありますので、その点は注意して下さい。

 

②他店状況

売店は流通傾向を把握する為に、カーセンサーやグーネットを活用しています。もちろんオークションの動向も見ていますが、他店の小売り状況が一番リアルな市場動向だからです。NETに掲載されているクルマが、大体何日位で売約になっているかをチェックし、自社での仕入れの参考にするのです。

もし自分の欲しいクルマが見つかったとしたら、その候補は1台ではないはず。そのクルマの検索条件を固定して、数日チェックしてみて下さい。早く売れるクルマには共通点があるはずです。その傾向が分かっていれば、条件の合致したクルマを見逃すこともなくなります。

 

OEM車に注目

当たり前のお話ですが、新車で沢山売れた車種ほど、中古車市場に多く流通しています。「多く流通している=人気車」となるわけですが、『人気車と同じ性能』でありながら、中古車市場に出回っている車種があります。それがOEM車両です。

OEMとは、他社ブランドの製品を製造することを言うのですが、そのOEMで製造されているクルマは狙い目です。例えば軽自動車で人気のあるスズキのハスラー。中古車市場でも人気で価格も軽自動車としては高めですが、そのOEMでリリースされているのが、マツダのフレア。性能はハスラーと何も変わりません。違うのはメーカーと車種のみ。でも、ハスラーのテレビCMを観たことがある人は居ても、フレアのテレビCMを観たことがある人は居ないと思います。ハスラーに比べると、中古車市場に出回っている台数は少ないですが、同条件のハスラーと比較したら断然フレアの方が安く買うことができます。

(主なOEM車両)

トヨタ パッソ→ダイハツ ブーン

日産 セレナ→スズキ ランディ

スズキ アルト→マツダ キャロル

 

因みに軽自動車を自ら生産して販売している国産メーカーはスズキ・ダイハツ・ホンダ・日産・三菱の5社。つまりトヨタ・スバル・マツダから販売される軽自動車は全てOEM供給を受けていることになります。

 

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今週のお題「星に願いを」

 

まとめ

中古車の相場は日々変動しますが、売り手側の心理に大きな変化はありません。

よりよい1台を見つける為に、予備知識としてご活用下さい。

クルマにかかる税金

クルマには、購入時に限らず、日々維持していくために様々な税金がかかります。今回は、その税金の種類について解説するとともに、各税金の注意点を書いていきたいと思います。

〈目次〉

 

1.税金の種類

自動車税

自動車の所有者に課税される税金の一種で、毎年4月1日時点での所有者に課税されます。主に道路整備費などに使用される税金で、各都道府県に申告・納税します。軽自動車には都道府県税の自動車税は課されず、市町村税である軽自動車税が課されます。税金の金額は、所有しているクルマの排気量によって異なります。

 

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自動車重量税

読んで字の如く、クルマの重さによってかかる税金です。自家用車は車両の重さ0.5トンごとに税額が変わります。軽自動車の場合は車種に限らず一律の税金となっています。ただし、この重量税については、新車時の登録年度から13年を超えると税額が上がります。その後5年経過して18年を超えるとさらに上がってしまいます。上がる金額ですが、乗用車の場合は0.5トンごとに5,400円。軽自動車の場合は、0.5トンごとに3,900円となります。

(例)

・新車時の重量税20,000円の乗用車(2.0トン)

→13年経過後は40,000円→18年経過後は60,000円

 

自動車取得税

こちらも読んで字の如く、自動車を取得したときにかかる税金。都道府県および市町村の道路整備の費用に充当されます。取得価格(購入価格)が50万円を超えるクルマが対象で、普通車は取得価格の5%、軽自動車は3%が課されます。ただしハイブリッド車や電気自動車の場合は、税率が優遇されることがあります(エコカー減税)。

 

消費税

車両本体価格に対する消費税は、中古車の場合も新車の車両本体価格に含まれて表示するルールになっています。購入時にナビやタイヤなど付属品を追加購入した際は、諸費用で別途消費税がかかります。ただし、重量税などの法定費用には消費税は加算されません。

 

2.税金はどのタイミングで支払うのか?

クルマの税金は、購入をする時点でのみ支払うものと、定期的に支払うものに分けられます。

購入時にのみ支払うもの

自動車取得税・消費税

自動車取得税は前述のとおり、購入した金額の5%の負担となります。

・消費税は購入価格に対し、消費税率に従って支払います。(現在は8%)

 来年の10月に消費税が10%になりますので、そうなると必然的に購入時の支払い

 金額が大きくなります。クルマの場合は購入金額自体が大きいので、2%上がるだけ

 でもまぁまぁの負担ですので、近々で入れ替えを検討している方は、増税前が

 おススメです。

 

 

定期的に支払うもの

自動車重量税自動車税

自動車重量税については、次の車検分までを一括して支払う形となります。つまり、車検ごとに支払う税金となります。

自動車税は4月1日時点の所有者に課せられる税金ですが、4月2日~翌年3月に購入した場合は、月単位で減額した分を収める形となります(自動車税の月割り)。例えば、自動車税が34,500円の車両の場合、月あたりおよそ3,000円ずつ減額されていきます。

 

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3.中古車の場合は経過年数と購入時期のバランスが大事

中古車市場には、経過年数13年以上のクルマも多数存在します。本体価格が安いとはいえ、車検取得時の重量税のUPを考えた際にホントにお得なのかどうかを再度検討するようにしましょう。また、購入時の予算が限られているようなら、購入時期を4月1日以降にしておくと一時的な負担を抑えることができますので、この制度をうまく活用しながら無理のない計画を立てて購入することをおススメします。

修復歴有りのクルマは危険か?

中古車の場合に表示が義務付けられている「修復歴」。購入を検討する上で候補として考える方もいれば、一度修理したクルマはイメージ悪いから候補に入れないという方も居ることでしょう。ではその修復歴とはどういう状態なのか?今日はそれを解説したいと思います。

 

【目次】

 

修復歴の定義とは

初めて中古車を購入する人の中には、『修復歴=事故歴』の印象をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?例えば友達に「最近クルマ修理してさ~」と言われた場合、あなたはどういう印象を抱くでしょうか?おそらく最初に抱く印象は、『え?事故ったの?!』と考えてしまいませんか?でももしかしたら、ちょっとだけ壁にこすってしまって塗装をしたのかもしれません。或いはドアが少しだけ凹んでいたので、凹みを直しただけなのかもしれません。これは修復歴には当たりません。

 

修復歴は、日本査定協会、公正取引協議会などの業界団体により、統一の基準が設定されており、フレームと言われるクルマの骨格部位の交換、あるいは修復したものが修復歴有りとなります。逆に言うと、フレーム部分の交換・修正をしていない限りは、全て修復歴無しの車両となるのです。


車体の骨格とは?

乗用車の場合、車体を軽くしつつも、外部からの衝撃に対して車室部の前後で衝撃を吸収させ、乗員の安全性を確保する構造になっています。その為、ボディ一体は骨組みのようになっていて、その骨組みの上にボンネットや天井、タイヤなどを付属させているような形。イメージはキャンプで使用するテントのような感じです。

 

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修復歴有りとなるケース

交通事故や地震などの災害による被害などにより、自動車の骨格等に欠陥を生じたものや、その箇所に修復跡のあるものは、商品価値の下落が見込まれるので、「修復歴車」となります。

 

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また、ネジ止め外板で連続する複数区画の交換を要するもの、または交換跡のあるものは、商品価値の下落が見込まれるので、こちらも修復歴となります。さらに、リヤフェンダ、リヤエンドパネル等溶接止め外板の交換を要するもの又は交換跡のある場合も、商品価値の下落が見込まれるので、やはり修復歴となります。

 

運転初心者の場合、ハンドルを切りすぎてしまって縁石に下をぶつけてしまうことがありますが、それによって下回りのクロスメンバーが一部変形してしまった場合も、走行に支障もなく修理も必要ではないのに、該当部分であるが故に修復歴有りになってしまいます。逆に言うと、ひと口に修復歴有りと言っても、極小な破損なケースもあるということです。

修復歴有りの中古車を購入するメリット

これはなんといっても『価格が安い』こと。同じ年式・走行距離であっても、修復歴該当部位破損により、市場における流通価値が下落する為に仕入れ価格が安くなり、必然的に販売価格に反映される形になります。大きな事故により大手術をしたクルマに関してはさすがに購入するのは抵抗がありますが、先ほどのような走行に支障がない程度の、一部変形レベルの修復で通常より安く買えるのあれば、修復歴有り車の購入は全然アリだと私は思います。商品価値が修復歴無しの車両に比べて低いものにはなりますが、走行に支障がない程度なら問題ありませんよね。クルマを財産と捉える方であれば、商品価値が重要要素になるかもしれませんが、その視点で車種を検討する方は少ないと思います。ただし、NETサイトでは修理の大きさがわかる表記はされていない為、中古車店に直接修復レベルを聞く必要がありますが、具体的に説明してくれて内容自体が軽微なものとわかる車両なら、大変お得なお買い物になるかもしれません!

 

因みにですが、

カーセンサーnet ;掲載台数およそ434,986台、うち修復歴有り車42,323台

グーネット;掲載台数429,408台、うち修復歴有り車41,381台

 

この約4万台の中から、あなたにとって素敵な1台が眠っているかもしれませんよ。

 

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まとめ

新車ではなく中古車を購入するメリットは、なんと言っても価格です。その価格に重要な要素になっている修復歴。何度も言いますが、軽微なものであれば全然問題ありません。「修復歴=事故車」とは思わず、広い視点でご希望の1台を探してみて下さいね。

 

 

 

【NETで安心の中古車検索】クチコミで注視すべきポイント

人は経験したことがないものをどうしても先入観を持ってしまうそうです。

「このお店は安心なのか?買って大丈夫だろうか?スタッフさんはやさしい?」

中古車販売店って何となく入りにくかったり、ゴリゴリ営業されそうな印象をお持ちじゃありませんか?何度も中古車を購入した経験や、知人が働いてでもいない限りは、日常生活で接点のない中古車販売店。大きな金額が動くお買い物ですし、お店側の対応はとても気になるポイントになってきます。そこで、誰もがチェックしたくなるのが「クチコミ」です。

 

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【目次】

 

クチコミの信憑性は高い?

私たちサービスを受ける側(購入検討者)は、企業からの一方的な情報提供よりも、親しい人や体験したことのある情報のほうが信用できると感じます。その為、クチコミに強い影響を受けやすいと言われており、特に高額商品の場合はクチコミが凄く重視される傾向にあるそうです。クチコミにポジティブなコメントが多ければ安心しますし、ネガティブなコメントを見つけると悪い想像が膨らみますよね?私は特にネガティブな情報には、凄く感度が上がって一言一句見てしまいます(笑)。

ただ、注意しなければいけないのは、クチコミは「当事者が体験した感想」を自由に書ける点。あくまでも投稿者の主観で書かれている為、その情報や体験で自分も同じ感想を抱くかどうかは別の話になります。クチコミを信じ過ぎた結果、残念な思いをすることがないように、チェックポイントを挙げてみます。

 

クチコミを投稿する人の心理は大きく二通り

実際の投稿をチェックしてみると、クチコミを投稿する動機は大きく二通りです。

一つは「素晴らしいクルマ、満足度の高い対応を受けた。誰かに伝えたい!」と感じたとき。つまり自分の想像を超えて嬉しい思いをした場合です。自分が体験したもので素晴らしく好印象だったことって、誰かに伝えたくなりますよね?それと同じ心理です。

もうひとつは、「どうしても納得がいかない!どこかに思いを訴えたい」と感じたとき。要は不満を感じた場合です。不満を抱いた場合、自分と同じ思いをする人を増やしたくないという心理が働くようで、クチコミに投稿しているケースが多い印象です。

 

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総合評価を鵜呑みにしない

クチコミにおいて一番わかり易くて安易に判断しがちな総合評価点。大手中古車サイトカーセンサーnet とグーネットでは最大5点で設定されていますが、4点以上のお店が多く見受けられます。しかし中身を見てみると10件のクチコミで4点のケースもあれば、100件のクチコミで4点のケースもあります。総合評価はあくまでもクチコミ総数の平均値。安易に総合評価で判断せず、その中身を見てみることが重要です。

 

売店評価で判断する

クチコミサービスは、クルマそのものへの評価と購入した販売店への評価に分かれています。大前提として、車種はほぼ自分の希望するクルマを購入したうえでの投稿ですので、クルマに対する満足度は「思っていたより馬力がなかった」「想像以上に運転しやすい」などの感想を抱くはず。でも実際は「エンジンが不調」「異音がする」「室内がキレイor汚い」「外装がキレイor汚い」などの状態に対する評価が多いんです。これはつまり、売店側の対応レベルに対して投稿しているということです。

 

売店側の返信に注目する

冒頭にお話した通り、クチコミは個人の感想を自由に書けます。その為投稿者の意見が事実なのかどうかはそれだけで判断はできません。そこで注目すべきなのが、投稿に対する販売店側の返信です。「この度はご購入ありがとうございます。またよろしくお願いします」などのありきたりな返信が多い中、投稿者側の意見を汲んできちんと返信をされている販売店もあります。投稿者側の一方的な解釈ではなく、事実をしっかり説明していたり、内容を受け止めた上で今後の改善策を掲げているケースなどは、とても好印象で信憑性の高い情報の印象を受けました。投稿者がたとえ2点の評価を付けたとしても、販売店側の返信内容に妥当性があれば、「これはむしろ投稿者がおかしいのでは?」と理解できる返信をしている販売店は信用して問題ないでしょう。

 

投稿数=支持数とは限らない

投稿が多いと「それだけ沢山の人から支持のある販売店なんだ」と思えそうですが、多ければ多いほど内容が希薄になっていることが多いです。考えらる理由として、販売店がクチコミの投稿数に拘っており、お客さんにお願いして投稿してもらっている、何かしらのクチコミを投稿するよう促しているのかもしれません。そう考えると、数よりも質に注目したほうがいいかもしれません。「今回で3台目の購入です」「県外からの購入にも真摯に対応してくれた」などの情報は、安心できる販売店である可能性が高くなります。

 

以上中古車のクチコミに関してまとめました。

より良い中古車選びの参考になれば幸いです。

【NETで安心の中古車探し】総額表示には何が含まれている?

数年前までの中古車サイトには車両本体価格しか表示していませんでしたが、最近では「支払い総額」を掲載している車両が中心になってきています。この総額表示、正しい意味合いをご存知でしょうか?一概にNETに表示されている支払い総額で買えるとは限りません。

 

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【目次】

 

中古車の利益構造

中古車の購入には、車両本体価格にとは別に諸費用がかかります。諸費用や自動車税自動車重量税などの【法定費用】と、購入時に必要な【登録代行費用、自賠責保険料】そのほか納車前整備費用や保証料、自宅納車費用などの【オプション費用】がかかってきます。法定費用と自賠責保険料は排気量に応じてあらかじめ決まっており、販売店側には一銭も利益がありませんので、販売店は車両の仕入れ価格から本体価格を差し引いた金額と、登録代行費用や整備費用などといった付帯サービス費用で利益を出していく仕組みになっています。

 

支払い総額の定義

支払い総額とは、車両本体価格+諸費用の合計額となりますので、諸費用には、先ほどご説明した法定費用・登録代行費用・自賠責保険加盟料・整備等のオプション費用が全て含まれていることになります。したがって、NET上に掲載されている支払い総額は、「購入時にこれ以上かからない乗り出し価格」となります。

 

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県外購入を検討する場合の注意点

上記の通り本来、支払い総額=乗り出し価格なのですが、NETで表示されている金額はあくまでも「店頭納車」を前提とし、「販売店所在の所轄運輸局にて登録」された場合の金額となりますので、県外で購入を検討されている場合には、別途遠隔地登録費用が発生します。また、自宅納車を希望する場合は、陸送納車費用が加算されます。

 

支払い総額の落とし穴

諸費用の中で、売店の利益部分となるオプション費用には統一ルールがありません。その為、売店によって車両本体価格と諸費用にかなりの波があります。車両本体にプラス5万円の販売店もあれば、プラス20万円の販売店もあります。いくらが妥当ということはありませんが、県外でもないのにNETに掲載されている支払い総額より高い見積もりを提示される場合があるので、ここは注意が必要です。

例えば、法定整備をしないと販売しないスタンスの販売店が、NETに掲載している支払い総額の中に整備費用を含めていなかったり、車検時の法定費用を含めずに支払い総額を表示しているケース。故意なのか過失なのかは不明ですが、決して親切とは言えませんよね。また、地域によっては自動車税を購入時に販売店で支払うのではなく、後日購入ユーザーに直接請求書を送る方法が取れるようで、その制度を利用する名目で自動車税を含めずに掲載しているケースもあるようです。ユーザーにとっては自動車税も含めて支払い総額。制度がそうだからといって含めないのはいかがなものかと個人的には思います。

 

諸費用が安すぎるクルマは要注意!

冒頭にお伝えした通り、NETに掲載されている支払い総額は「乗り出し価格」ですので、追加オプションや遠隔地でない限りはそれ以上になることはないのが本来の姿。車検が切れている(新規取得)車両の場合、どんなに低く見積もっても5万円以上、車検が残っている車両でも3万円以上は諸費用がかかります。稀に諸費用千円や一万円で設定されているクルマを見かけますが、それらはほぼ追加費用が発生すると考えたほうがいいでしょう。もしNETの支払い総額より高い見積もりを提示された際は、その販売店での購入を見送ったほうが懸命かもしれません。

 

まとめ

大手中古車サイト、カーセンサー グーネット双方とも支払い総額が表示されている車両のほうが多くなってきています。購入前のトラブルや残念な思いを避ける為に、事前にメールで見積もり依頼をし、乗り出し価格が予算と一致しているかを確認してから販売店に訪問・連絡することをおススメします。

 

【格安中古車探し】50万円以下で買える格安車両の注意点

最近の中古車市場では、20万円〜50万円の中古車がボリュームゾーンになってきています。軽自動車でも新車で100万円以上はするクルマが、50万円前後で手に入ると思うと大変お得です。ただ、安いのには理由があるはず。今日は格安車で注意すべきポイントについて紹介したいと思います。

 

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どこで乗られていたクルマなのか?

これはかなり重要な要素です。海の近くで乗られていたクルマ、雪国で乗られていたクルマの場合、下回りやボディにサビが出てきている場合があります。特に下回りのサビは使用年数に大きく影響がありますので、必ず購入する前にチェックすることをオススメします。防錆塗装を施されているケースもありますが、不自然な程に防錆が施されている場合、ベースがかなり錆びてしまっている可能性があります。

 

格安車ほど試乗は必須

オイルやタイヤなどの見てわかる消耗品については交換されているケースはありますが、サスペンションなどの足回りやブレーキパットなどの見えない部分は交換されていない可能性があります。購入前に一度試乗させてもらい、違和感がないかどうかを確認しておくといいでしょう。車検の切れているクルマの場合は試乗ができない為、販売店さんに口頭でしっかり確認しておきましょう。

 

外部保証はマストで加入

格安車両の場合、多くは販売店保証でエンジンとミッションのみのケースがほとんど。保証期間も長くて3ヶ月5,000km程度です。ただ、冒頭でもお話したように、格安車には理由があります。当然高額車に比べると故障リスクも高くなります。その為、外部保証への加入は必須です。逆に言うと、外部保証に加入できない車両(距離、年式)については、故障による修理費用をある程度覚悟しておく必要があります。外部保証は、以前ブログで紹介した通り、カーセンサーアフター保証がオススメです。

 

購入するクルマを何年乗る予定かで、多少気にする度合いが変わってきますが、一年以内で買い替えるという人は少ないはず。最低でも次の車検までは持ち出しが少ない状態を維持したいですよね。上記で紹介したようなポイントを抑えて、安くても状態の良い1台を探し出してみて下さい!